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★★★★ 著者: 田中芳樹 出版社: 角川文庫 シリーズもの ・１ 王都炎上／・２ 王子二人／・３ 落日悲歌／・４ 汗血公路／・５ 征馬孤影／・６ 風塵乱舞／・７ 王都奪還／・８ 仮面兵団／・９ 旌旗流転／・１０ 妖雲群行／・１１ 魔軍襲来／・１２ 暗黒神殿／・１３ 蛇王再臨 物語の舞台は、中世ペルシャ風の世界・パルス。主人公は王子・アルスラーン。２部構成になっています。ルシタニアに征服されたパルスを救うべく王子アルスラーンが立ち上がり、それを成し遂げるまでが第１部（６巻まで）。伝説の中から蘇った蛇王ザッハークとの戦いが第２部。いまだ完結していません。 長い物語なので、あらすじを説明すると長くなるのですが。ようするに、王子アルスラーンと彼のもとにじょじょに集う十六翼将たちが敵を薙ぎ倒していく歴史小説風の物語、です。三国志みたいな感じ。 侵略国ルシタニアとの戦いから全ては始まります。史実における十字軍を連想させる敵です。彼らは宗教を振りかざして蛮行を行い、むしろそれを功績のごとくに言います。 パルス国は、アンドラゴラス三世（アルスラーンの父）の時代に残虐なルシタニアによって征服されました。まずアルスラーンはそこからの脱却を図ります。懐の深い彼の元にはその続々と人が集まってきました。『黒衣の騎士』として他国にまで名を馳せ、一騎打ちでは負けなしの勇将、ダリューン。政治・軍事両方に長けた智将、ナルサス。 そうして、アルスラーンは大きく羽ばたいていきます。しかし敵は少なくありません。父アンドラゴラス三世は、アルスラーンの力が強大になるのを恐れて彼を冷たく扱い、その上アルスラーンの積み上げた実績を全て奪います。そして、ヒルメスなる男もアルスラーンの邪魔をします。ルシタニア人の下で働く、銀色の仮面をつけた男です。実は、王族の一員。武勇に優れた策士です。それらの敵との戦いが描かれるのが第一部。 第二部はアルスラーンが王になってからの物語です。暴虐を尽くしたと伝説で伝えられている蛇王ザッハークが封印を破り、復活します。それをとめられるのは王であるアルスラーンだけらしい。またもや、アルスラーンに危機が襲い掛かります。それをどうやってふり払って進むのか？ まだ物語は完結していません。続きが楽しみです。でも田中芳樹はなかなか続きを書かないことで有名な作家だからなぁ。いつ完結するんだろう・・・ |