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★★★ 著者: 福井晴敏 出版社: 角川書店 アクエリアス計画を行った結果、的場丈史一佐率いる陸上自衛隊・第三特別混成団が消滅し、騎馬隊が出現します。第三特別混成団は戦国時代へタイムスリップしてしまったのです。アクエリアス計画の開発に携わっていた神崎怜は、的場丈史を連れ戻すため自衛隊を率いて自身も過去へタイムスリップするのですが・・・ 映画の原作。 福井晴敏が『戦国自衛隊』をリメイクしたもの。リメイクということにはなっていますが、自衛隊が戦国時代にタイムスリップしてしまう、という設定を借りただけ。中身はほとんど別物。あまり面白くないです。『戦国自衛隊１５４９』の場合、自衛隊同士がぶつかり合うだけなので、戦国時代が舞台である必然性がないのです。 全体的な雰囲気はいつもの福井晴敏作品と共通していますが、薄い分説教も少ないし、少し物足りない気もします。まぁ映画の原作というか脚本みたいなものだからこのくらい力が抜けていた方がむしろいいのかも知れない。 歴史を変えようとしながらも、歴史に呑みこまれてしまう人たちの姿が印象的でした。タイムスリップというものが本当に実現したときどうなるのだろう・・・ 全ての矛盾は歴史の意思によって回収されていくのかなぁ。 装丁が特徴的。変な感じです。 |