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★ 著者: 東野圭吾 出版社: 講談社 光瑠は、幼い頃から天才的な色彩感覚と知能を持っていました。そして、高校生になると、光を演奏するようになります。それは「光楽」と呼ばれました。光瑠の生む「光楽」は多くの若者たちを惹きつけ、そして酔わせていきます。その能力を危険視して潰そう（利用しよう？）とする大人たちの勢力が介入してくるのですが・・・・・ ファンタジーのようなミステリ小説なのか。 東野圭吾のミステリ小説はどれも面白いのですが、ミステリからちょっとはずれたような作品になると、途端につまらなく感じられます。 「超人の能力を巡って様々な勢力が争う、そして超人は世界を変えようと踏み出す」という展開は陳腐だし、なんとも言いがたい結末までありきたり。似たような設定の作品は溢れているのに、それを踏まえた工夫がありません。『虹を操る少年』には、独創性が感じられないわけです。もう少し何かあればよかったんだけど、そうするとＳＦになってしまうのか。 まぁ大袈裟に煽らないところには好感をもてますが、読んでいてさほど面白いとは感じられませんでした。 超能力のようなものを下手に扱うと必ずつまらなくなる、と感じました。 |