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★ 著者: 東野圭吾 出版社: 集英社 小学校の非常勤講師「おれ」は、推理小説作家を目指しているためかいろんな学校に派遣されるごとに謎の事件にぶち当たります。なぜか、毎回ダイイングメッセージがあったりするのです。「おれ」は基本的にはクールに振る舞いつつも、なんとなくそれらの事件に巻き込まれ、最終的には解決することになります。『第一章 ６×３』『第二章 １／６４』『第三章 １０×５＋５＋１』『第四章 ウラコン』『第五章 ムトタト』『第六章 カミノミズ』で構成されています。あと『放火魔をさがせ』『幽霊からの電話』収録。 学校を舞台にしたミステリ。 学研の雑誌に連載されていたそうです。だから舞台は学校で、全体的に子供騙しっぽい感じなのかなぁ・・・ しかし、たいして面白くありません。まず、クールな主人公がそれほどクールではないということがじょじょに明らかになっていくところがつまらないです。子どもや他人のことを見下しているように見えて、実は良い人なのです。結局、「ちょっと良いはなし」に流れていくのか・・・ そして、ミステリとしてもたいしたことはありません。そこそこにひねりがきいているし、本格ミステリといえないことはないけど、これといって驚かされることはないのです。 なんというか、さほど面白くない、としか書きようがないです。東野圭吾の本領が発揮されている、とはとてもいえません。 |