イヌイット
―世界で一番寒いところに住む人達―
イヌイットは世界で一番寒いところに住んでいる人達です。
もっと寒いところに行く探検者はいると思いますが、
もっと寒いところに永住している民族はいないとされています。
そのイヌイットは、今、大変な問題に面しています。
それは生活をどうするか？ということです。
彼らには、かつてただ一つの生き方しかありませんでした。動物を狩って食べて、生きていくというものです。
しかし数十年前、欧米文化がイヌイットに新しい道を指し示しました。
お金が全ての消費型社会、電気やガスによって作り出される世界です。
あるイヌイットはこういったそうです。「われわれは石器時代から宇宙へ出て行くまでを、たったの四半世紀できてしまった。」
と。
そして、彼らは今悩んでいます。
今までの自分たちの生活と欧米型生活のどちらを選ぶかを。
若者たちの苦しみ
今イヌイットの若者たちは、アイディンティティーの喪失に苦しんでいるそうです。
自分の父、祖父たちが築いてきた文化を、まるで野蛮で意味のないものとなってしまったように感じ、
自分自身はどうすればいいのか、迷っているそうです。
今まで何千年もの間、続いてきた世界を否定されたら、あなたならどうなるでしょう？
例えば今までの科学は全ていつわりに過ぎなかったとしたら。
僕にとっても頭では分かったように思っても、理解できていないと思うのですが
彼らイヌイットの若者の苦しみは、たぶんどんな言葉でも言い尽くせないでしょう。
イヌイットのメモ
世界で一番寒いところ
南極・・平均気温−４０℃ あまりの寒さに定住者はいない
北極・・夏は０℃くらい。大陸はない、海。その周りの北極圏に昔から定住者がいる。
アラスカ、カナダ、グリーンランド、シベリア
２００６年１１月３日最終更新
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