自森人　ホームへ＞中一ページへ＞社会科編へ
子ども兵からみえるアフリカ社会
Ｑ．スーダン、ウガンダ、コンゴなどで、夜、普通の子ども達が街の中心部に集まってくるのはなぜ？
ヒント、何百人、何千人の子どもが集まる。親は反対しない。むしろ行かせる。

Ａ．誘拐、拉致されないため。
誘拐されると、少年兵や、カカオ農園の奴隷にされてしまいます。

少年兵

子ども兵ともいいます。男の子ばかりではありません。
アフリカには世界中で一番多く少年兵がいます。
約２０〜４０万人がアフリカで少年兵となっています。
世界の４０％。

世界中では
３０万人・・・実践に参加
５０万人・・・スパイ、運搬
計８０万人が何らかの形で戦闘に参加している

ミニ知識
少年兵にとっての必需品は小枝。
Ｑ．いったい小枝をどうするのか？
Ａ．食料を探すため（ピーナツなど）歯みがきとブラシ。

まとめ

どうしてアフリカから少年兵、そして戦争がなくならないのか？
どうして子ども達は幸せに暮らすことが出来ないのか？

背景には貧しさと戦争があります。

まず、長い間（１００〜２００年）のヨーロッパによる植民地化により、貧しさをもたらしました。それはいまだに尾を引いています。
アフリカの多くの国は、ヨーロッパに押し付けられたモノカルチャー生産（単一の農産物を作る）によって、
環境破壊による砂漠化が進み、貿易にも不利な状況へ追い込まれました。
そうして貧しい状況が続き・・・

もともと民族がたくさんありました。それがヨーロッパによる勝手な国境線引きにより、分裂したり、組み合わさったりして混乱し、他民族同士の内乱が続いています。

政府対反政府ゲリラ
多数派民族対少数民族
こういう図式がよく現れます...

そうして戦争が続き・・・

戦争と貧しさが絡まって複雑で混沌とした状態を作り出しているのです。
そして戦争が貧しさを生み、貧しさが戦争を生み、戦争が貧しさを生み・・・
という悪循環を繰り返しています。


２００６年１１月３日最終更新
社会科編へ