☆愛のサーカス
別役実さんの作品です。中二の教科書に載っていました。
はなしを説明するのは難しいのですが・・・
簡単に説明すると、
ある港街に少年と象がなぜかやってきます。
その少年はまったく喋らず、ただただ寂しそうに象に寄り添って海を眺めているだけでした。
人々は困惑しますが、一生懸命世話をしているうちに街全体が優しさに満ちていきました。
そこへいきなりサーカス団長クグが現れます。
「・・・実は人々に優しさを振りまいて感動を与えることがサーカスの興行でした。フィナーレです」
クグがそういった途端、少年の母らしき女性が現れ、少年と抱き合いました。
人々は、これまで離れ離れだった親子の再会に涙し、お金を払いました。
そのあと、クグは、少年と象と母親を連れて素早く去っていきました・・・
さて、結果から言うと少年の何気ない行動一つ一つに感動していた人々は、というと。
勝手に愛のサーカスを見せられ、お金を払わされ・・・
いつのまにか、のせられていたことになります。
いったいそれはどういうことなのか？
別に良いことなのか、それともおかしいのか。
そういうことを考えました。
２００８年６月２１日最終更新
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