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「大東亜共栄圏」で「共栄」できるか？

●戦争の命名

１９４１．１２．１２
　　　日本は連合国との戦争を「大東亜戦争」と命名
　　　大義名分
　　　アジアから欧米を追い出し、アジアの国々がともに栄える
　　　「大東亜共栄圏」の建設が目的


●日本の攻勢

１９４１．１　アメリカ領フィリピンを陥落させる
１９４１．２　イギリス領シンガポールを陥落させる
１９４１．３　オランダ領インドネシアを陥落させる
１９４１．４　イギリス領ビルマを陥落させる

まさに破竹の勢い。
日本は半年で東南アジアの広域を奪取します。

・なぜこんなにも勝てたのか？
　　　・イギリスなどはヨーロッパでの戦争に気をとられていた
　　　・短期決戦　→　とにかく全力を投入し、一気に攻め取った
　　　・植民地支配されていた現地の人たちが日本に協力的だった
　　　　　米英蘭の植民地軍の戦意が低かった
　　　　　住民による対日協力があった

日本は、一時的に「白人に対抗するアジアの星」となったわけです。
しかし、その後日本は、欧米諸国と同じような侵略・統治を行い、憎まれます。
「欧米諸国よりは日本の方がマシだった」と言い、日本を弁護する人がいます。
しかし、非論理的な天皇への崇拝を強要するところなどは欧米諸国より原始的ともいえます。
その実態を少し見ていきます。


●大東亜共栄圏の実態

１　独立運動の否定
　　　→日本による軍政を敷く

２　文化・教育
　　　共栄圏の共通語・・・日本語教育
　　　「宮城遥拝」を義務化・・・天皇制の押し付け
　　　日本を「ダイニッポン」と呼ばせる

３　経済・社会
　　　「軍票」を用いて物資を「購入」。
　　　しかし，軍票は日本が勝手につくった貨幣であり、価値が不明確。
　　　その上、インフレが起こり、経済は大混乱。


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２００９年９月２日更新


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