●２８
映画『あつい壁』の中で、ハンセン病患者の人の子どもが、パン屋で働いていた。
もしも、それがばれたらみんなパンを買わなくなったかもね。
ひどく差別されていたし。
それでは、まとめ。
ホワイトボードを見つつ・・・・・
●２９ 資料館の解説の方
皆さんに是非考えて欲しいのは、『社会とハンセン病患者の関わり』。
療養所の中で、仕事を与えられ、そこに生き甲斐を感じていたとしても・・・
ハンセン病患者の人たちだって地域にいた方が良かったはず。
そうしたら、家族と一緒にいられた。
残っている資料はごく一部、としっかり分かっていて欲しい。
『らい予防法』反対の人たちは、ほとんど亡くなってしまっている。
その人たちが、文章を残していないとなると、何も残らない。
けど、だから『らい予防法』反対の人はいない、とはならない。
すべてのことが資料として残っているとは考えないで欲しい。
自由の森学園という学校はとてもいいと思う。
学校ではよくこうだ、というふうに結論をだしたがる。
でも自由の森学園はそう簡単に「整理」してまとめたりしない。
そこはとてもいいと思った。
国、国家ってなんだろうってことを考えて欲しい。
本当はみんなの思いを実現するもののはず。
けれどそうじゃないことも多い。
ぜひおかしいと思ったら声をあげられる人になって欲しい。
そういう人を育てたい。
●２９ 編集者のかた
いろんな考え方、いろんな人がいる。
自分とも違う考えの人とも接して、話す。
それで、目の前にあるものをすぐに否定したりしない。
いい・だめの全てを肯定する、全てを否定するの２つに分断しない。
そういうふうにして欲しいです。
出会いは始まりなので。
