自森人　ホーム＞高校１年＞社会

◆吉田松陰の国際戦略を考える

◆日本史通信 　　　吉田松陰の国際戦略を考える 　　ロシア・アメリカと結んだからには、自分からこれを破って彼らの信用を失ってはならない。ただ規則を守り、信義を厚くし、その間に国力を養って、取りやすい朝鮮・満洲・支那を切り取って従え、貿易でロシア・アメリカにとられた分は、朝鮮や満州の土地で償えば良いだろう

明治維新の思想的な先駆者・吉田松陰の意見を受けて、どう思うか。
クラスの人たちの意見です・・・

■（１）あなたがこの意見を肯定するとしたらどのように肯定しますか

　　　●国のことをよく考えている
　　　　　「日本の国のことを考えている」
　　　　　「自分の国を守ろうとしているところ」

　　　●仲良くすることは確かに大事
　　　　　「ロシア・アメリカと仲良くしようと思っているのは良いと思う」
　　　　　「諸外国からの信頼は確かに失わない方が良いと思います。
　　　　　　吉田松陰さんの言うとおり今は国力回復に専念した方が良いと思います」
　　　　　「自分から破って信用を失わないようにするのは良いと思う。規則を守るのも大和らしくて良い」

　　　●日本を守るためにはしかたない。確実な手
　　　　　「日本を他の国から守るためにはそうするしかないと思った。
　　　　　　勝敗が決まっているのだからムダに抵抗しないほうが良いと思う」
　　　　　「確かにこのまま進出しなければ、ヨーロッパに侵略されるだけ
　　　　　　アジアに帝国でもつくればいいんじゃないの？　ヨーロッパに抵抗して」
　　　　　「日本の被害を少なくするために信用を失わないよう努力することは大切」
　　　　　「確かに安全な手だと思う」

　　　●「強国」と組むのはメリットになる
　　　　　「ロシア・アメリカと組んでしまえばどの国と戦っても負ける気はしない」
　　　　　「ロシア・アメリカと組むとそれに従うことになるだろう
　　　　　　だったら強いものにまかれて陰でこそこそ動けば良い」
　　　　　「つよいものにさからってもなにもいいことがないし
　　　　　　じぶんのくにが少しでもさかえるように考えるのがいちばんいいのでは？」
　　　　　「その通りだ。正直いうとアメリカ・ロシアを倒すのは至難の技だ。
　　　　　　ながいものにまかれろ、素敵な言葉だと思うよ」
　　　　　「勝つ見込みの無いものに向かうよりは、ひれがりこう」
　　　　　「自分の今の力を客観的にみれば、大国には従うしかない」

　　　●「弱い国」で償うのはしかたがない
　　　　　「大国をテキにまわしら日本の勝ち目はないに等しい
　　　　　　なるべく攻め込まれる理由はつくってはならない。
　　　　　　規則を守って信用をえるのは大切、でもそれでは日本の内部があやうくなる
　　　　　　だから弱い国に攻め込むのはしかたないと思う」


■（２）あなたがこの意見を否定するとしたらどのように否定しますか

　　　●結局やっているのは大国（列強）と同じでは・・・？
　　　　　「自分よりも弱いところから、自分たちの不足分？　をとってくるなんてあくじゅんかん
　　　　　　じぶんの国がアメリカ・ロシアより弱いのに、おなじコトするんじゃ
　　　　　　そのときは良くてもあとあとうまくいかなくなるに決まっている」
　　　　　「国力が回復しても戦争はしない方が良いと思います
　　　　　　朝鮮・満洲・支那を従わせることはアメリカが日本にやったことと同じでは？」
　　　　　「ロシア・アメリカと同じことを日本もすることになる
　　　　　　弱い国を強い国が支配する、それが繰り返され、ぜったいに戦争が起きる」
　　　　　「結局、それでは理不尽なヨーロッパ列強国のまねでしかない
　　　　　　アジアへ侵略してくる他国を退けてアジアに１つのまとまりをつくるべきじゃないか
　　　　　　戦って攻め込んだら、アジアの人達には恨まれるし、ヨーロッパの人達は疎まれる」

　　　●戦争はやめた方が良い。平和的な方法を
　　　　　「どうやって朝鮮や満洲をとるのか？
　　　　　　戦争をするとこちらにもひがいがでて償うのが遅くなる」
　　　　　「それも１つの方法ですが他にもっと良い方法があると思います
　　　　　　ここは１つ、平和的に話し合いで解決しませんか？
　　　　　　その方がムダやギセイをださずにすむと思います」
　　　　　「だったら、アメリカ・ロシアと話し合いをすれば良い」


　　　●日本さえ良ければ良いの？　それって八つ当たりでは？
　　　　　「いくら自分達が苦しいからといって他の国を考えないのはおかしい」
　　　　　「日本が良ければ朝鮮・満州はどうでも良いと思うのはやめた方が良い」
　　　　　「ロシア・アメリカにとられたから他の土地を日本がしるのはどうかと思う。
　　　　　　だったら貿易しなければ良いのに（そういうわけにも行かないのか・・・？）」
　　　　　「信用されるよう動くのもいいが、言うこと聞きっぱなしではアメリカの良うがままでは？
　　　　　　あなたの意見はそこの対処法がないのと、中国の人のことを考慮していないのでは？」
　　　　　「いやー、強国にとられた分を朝鮮から取り戻すってただのやあたりじゃないかな
　　　　　　それってひきょうものがすることなんじゃないか」
　　　　　「朝鮮や中国の人達がかわいそうだよ〜」
　　　　　「仲良くしなきゃいけないし、日本の物（金？）の損害が大きいからって他から切り取るのは賛成できません
　　　　　　しかも「取りやすい」って・・・　外国なめてませんか」

　　　●朝鮮や中国を従えることなんて出来るのか？
　　　　　「朝鮮をはじめとする国々を確実に従えることができるのか？
　　　　　　また、できたとしてもその国の人達はどうするのか」
　　　　　「そんなに朝鮮や中国から償えるの？
　　　　　　それにそれって日本の身勝手じゃない？」
　　　　　「大国にとられた分を朝鮮や中国から償うのでは、その国の人たちが怒りそう」


　　　前へ 　次へ


２００８年１２月３１日更新


社会　高１に戻る